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第22話  失言の代償

last update publish date: 2026-07-14 06:58:55

昼休み、部署の休憩スペース。

 朱里は、同僚の女子社員たちとお弁当を囲んでいた。何気ない会話の中で、つい、余計なことを口走ってしまった。

「いやー、うちの平田先輩、ほんっと仕事に厳しいよね。プライベートでも絶対めんどくさいタイプだと思うわ」

 言った瞬間、場が凍りついた。

 ──しまった。今のは冗談のつもりだったのに。

 朱里の頭の中で警報が鳴り響く。しかも、よりによって嵩本人がコーヒーを取りに来ていたのを、朱里は気づいていなかった。

「……そうか、俺は“めんどくさいタイプ”なんだな」

 低い声が背後から降ってきた。

 振り返ると、嵩が無表情のまま紙コップを手に立っている。周囲の女子社員たちは一斉に視線をそらした。

「あ、あのっ、違っ……! 今のは冗談で……!」

「冗談にしては、妙に具体的だったけどな」

 嵩は淡々とそう言うと、コーヒーを持ったまま踵を返し、自席へ戻ってしまった。

 取り残された朱里は顔から火が出そうなほど赤くなり、同僚たちから「大丈夫?」「やっちゃったね……」と小声で囁かれる。

 午後の仕事中、朱里はとにかく気まずさに押し潰されそうだった。書類を渡すタイミングでも嵩
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